目的意識

目的意識は、持ち続けることがとても大切である。ある程度学校生活に余裕が出てきた時期から、個人個人の行動・発言・表情・態度に、非常に影響をおよぼしてくる。つまり、いざという時(授業に出ていない・練習もさぼりぎみ・全てにおいてやる気がしない等)に、どのように対応するか、これは今に至った経緯を考え直すことにより、対応する行動・発言・表情・態度として現れる結果が大きく違ってくる。不平不満、学校批判、陰口を表すか、マイナス発言等やる気を見せなくなるか、謙虚に受け止め、自ら進んで解決に努力するかは、目的意識によって左右される。動機が原因であり、それが結果に直結するのです。目的意識なくして継続はないと言えます。

従って、目的意識においては、よくよく自分でも見つめなおすことが必要です。不平不満・部内批判・陰口等につながる動機は、早いうちに除去すべきである。そして、自分でも頑張り続ける動機をいつまでも持続できてこそ、皆から信頼される人材に成長していける道なのです。そして、いざという時の自分こそが、動機の持続と日頃の積み重ねによって形成された、今の自分の本当の姿となるのです。

根拠ある成長

1.努力の根拠

 第一に人一倍努力していると言い切れる人間になること。

 確かに努力とは自分が評価する物ではなく、人による評価が大切だと思うが、自分自身に自問自答をした時に「自分は人の何倍も    努力をしている」と心底言い切れる努力の根拠が必要です。これがなければ口先だけの綺麗事に終わってしまうからです。

2.自信の根拠

 人から「貴方は自信がありますか?」と問いかけられた時、即答できる人間は少ないと思います。また、即答出来たとしても自信に根拠が無い人間は、薄っぺらな発言でしかないので相手にその自信が伝わることはまず無いと思います。他人から「あの人は自信を持っていますね」と言われる人間は、多分言っている人間の何倍もやっているから自信があるのでしょう。そんな簡単なことにも気付かずに感心しているようでは、いつまでたっても自分に自信が生まれる事はないと思えます。

3.行動力の根拠

 行動力とは、人から与えられるものでは無くて、自分で養っていくものです。行動力において個人能力の差は殆ど無いです。ましてスタートラインが同じであれば尚更である。では何故差が生まれてくるのか?これも至って簡単な答えだが、やっていないからです。やっている振りの学業・部活、しているつもりの学業・部活、これで行動力が養えるのだったら、誰でも成功するだろうから苦労はしないはずです。昨日の自分より一歩でも前進するために、明確な目的意識を持って自分を磨ける事が出来ていれば、自ずと行動力は養われて行く事と思われます。

 上に述べた様に、根拠に裏付けが無ければ成功する事はあり得ないと思ってよいでしょう。学生時代によく、出来ていない人から「なんでそんなに出来るのですか?」と聞かれることがありましたが、いつも言うことは「当たり前だろう。私は、君が寝ている時間も学業・部活の事を考え、行動しているからだ」と同じ答えを伝えたのです。

 人の三倍・四倍・五倍努力しているから人より出来て当たり前、人より努力しているから必ず結果はついてくる。こう信じて、貫き通す事が信念だし、遣り遂げてきたから自信が生まれてくるのだと思います。何にしても人から問われた時に、言い切れる根拠から作って行く事が成功者への近道です。

最後に

最後に、心得では、学校生活において一人一人の心のかよった「~の為に、喜んでもらう」行動・態度・表情・発言等を提示しています。しかし、それを監督する立場にある教職員も生徒達が心から頑張れる状況を作る人格が必要なのも当然であります。教職員も十分にこの事を自覚して研鑽努力しています。生徒はもちろん教職員もお互いの信頼関係を失うような行動・態度・表情・発言等を取った場合、それが、現在誰にも知られていないような内容であったとしても、学校活動の崩壊は避けられないことは認識しています。生徒・教職員は、この事を心して取り組むと同時に、生徒にはこの学校に入学して良かったと言える日を、一日でも早く自らの決意と努力で掴み取ってほしいと強く願います。

 

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