合格体験記 帰国子女①

立教大学 経営学部 国際経営学科 合格への道のり

私は17年間海外に住んでいて、日本語の勉強を行ったことがありませんでした。唯一日本語に触れる時が家族と話す時でそれ以外はすべて英語で生活していました。そんな環境の中で育ったにもかかわらず、日本に帰りたい一心で高校卒業後日本の大学に進学することを決断しました。私が通っていた高校ではビジネス系と理系で分かれていて、私は理系の科目を勉強していたことで医学部に入るための勉強を日本で行うことを決めました。後から考えると、すごく甘く見ていたなと感じました。帰国して一か月ほど数学・化学・生物の勉強を主に行っていましたが自分が帰国前に習っていた範囲が狭く全然日本の勉強についていけなかったこともあり、自信を無くしたのと共にどこの大学にも受からないのではないかという不安も積み重なって少し気持ちが不安定な時期もありました。たかが一か月でと思われる方もいると思いますが、急に新しい環境の中で新しい言語を勉強するということ、また帰国子女枠で理系を選択してしまったことで理系科目のほかに国語・論文・面接などの勉強もしなければならないが間に合わないというプレッシャーを感じていたのかもしれません。

進路の見直し

一か月が終わるころ色々な人の意見を聞きアドバイスをもらい進路を変えることを決めました。進路を変えたことで、重く感じていたプレッシャーもなくなり、受かるかもしれないという気持ちが高まったことで、勉強に対しての気持ちも変わりました。国語と論文を中心に勉強をして、語学力を向上することに取り組みました。そして、国語のみの勉強を始めてから一か月半ぐらいでICUの受験を受けました。私は、英語という強みを持っているからもしかしたら受かるのではないかと考えながら受けた結果、落ちてしまいました。この時、悔しい気持ちと申し訳ない気持ちが湧いてきて今まで以上勉強に取り組みました。それから、二か月ぐらいで立教大学の経営学部国際経営学科を受験しました。ICUを受験したときは、「私なんかで大丈夫なのか」「受かるはずない」というネガティブな考えを持ちながら勉強に取り組み受験をした結果落ちてしまったので立教大学の時は、「絶対受かってやる」という気持ちを忘れずにマントラのように自分に言い聞かせ受験しました。立教大学は一次で論文、二次で面接という仕組みで一次選考に受からなかった人は面接を受けられなくそこで受験が終わってしまう確率もありました。今思い出すとすごく怖かったです。落ちたら勉強を見てくださった人たちや家族にとても申し訳ないことをしてしまう、という気持ちしかなく全然落ち着きませんでした。ですが、第一次選考は受かっていました。そのあとすぐに面接の練習に取り組みその日は三か月ぶりに安心しました。結果発表の日は他大学の受験をしていましたが、家族からの連絡で立教大学に受かっていたことを知り、今まで頑張ってよかったと初めて思いました。

最後に

帰国子女にも色々異なる事情はありますが、私みたいに17年間海外生活をしている子にもやればできるということを知ってもらいたいと思いました。文系を目指しているのであれば、国語と論文の勉強を頑張れば成果は出るので頑張ってほしいです。そして、時にはあきらめることも大切であり、他人の気持ちより自分が将来何をしたいかを重視したほうが絶対に勉強もはかどるからそういう気持ちも必要だなと受験を経験して感じました。